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『ものづくり』小さくてもキラッと光る

事業所詳細

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株式会社ケーナインラボ

株式会社ケーナインラボ
  • その他
  • 武蔵小金井駅南口
主要品目■リンパ系腫瘍関連検査
■治療薬選択関連検査
■ 感染症関連検査
細胞診は、遺伝子検査または細胞表面マーカー検査をご依頼の場合に限り、有償で実施します。遺伝子検査や細胞表面マーカー検査と合わせて細胞診を同時に実施することで、正確な病気の診断にお役立て下さい。
*対   象:遺伝子検査または細胞表面マーカー検査の依頼がある場合のみ受け付けます(当面、細胞診のみの依頼は受け付けません)。
*検   体:遺伝子検査または細胞表面マーカー検査と同じ組織の塗抹標本です。
*結果報告:遺伝子検査結果報告書、細胞表面マーカー検査結果報告書に併記します。
*費   用:詳しくはお問い合わせ下さい。
*所要日数:至急の対応は出来ません。お急ぎの場合はご相談下さい。
住所〒184-0012 東京都小金井市中町2−24−16 農工大・多摩小金井ベンチャーポート302号
代表者代表取締役 山口 智宏
問合わせTEL/042-401-2291    FAX/042-382-7384
ホームページhttp://www.canine-lab.jp/index.html

PRメッセージ

●小動物を対象とした遺伝子検査に特化した検査を提供
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 日本は約4割の人がペットを飼っているといったデータ(平成22年全国犬猫飼育実態調査、日本ペットフード協会)があるが、今やペットとの生活は非常に密接なものになり、家族の一員として重要な存在になっている。
 飼い主にとっては、その健康を願う気持ちは同じだが、ヒトと同様にガンや糖尿病などの疾病は増加している。ペットが健康で長生きできるように、ヒトに提供してきた医療技術をペット動物に提供するのがベンチャー企業の株式会社ケーナインラボである。さて、このケーナインという言葉はご存知だろうか。ラテン語由来の言葉で「イヌ科の動物」を意味する。
 ではなぜイヌか。ヒトの医療現場で実施されている最先端の医療技術を、まずはイヌに応用しよう考えたことと、社長が犬好きだからとのことだ。ちなみに、ネコはまだまだ外飼いが多く、検査や治療の対象としてはイヌの方が遥かに頭数が多いこと、活性化リンパ球培養技術を既にイヌで確立していたことから、ネコは採用されなかったらしい。これがネコからスタートしたら、「フィーラインラボ」になっていたかもしれないとか。今まで、動物では受けられなかった癌や感染症の診断を支援する先端の遺伝子検査技術や、癌の免疫療法に用いる活性化リンパ球の培養技術の提供で、動物たちが適切な診断を受け最適な治療を受けられるよう支援することを目指している。当社は動物医療を3つの事業からトータルにサポートしている。一つ目は、一般の動物病院、大学等の研究・教育機関から動物の血液、組織検体を送ってもらい小動物の癌やウイルス感染の状況等、臨床検査をする事業である。特に、「遺伝子検査」に特化した検査を受託している。病気の検査において、血液生化学検査など一般検査を受託する事業者は複数あるが、遺伝子検査を受託している事業者は数少ない。そこが当社の特徴でもある。二つ目は、ヒトではすでに採用されている活性化自己リンパ球療法といった、新しい治療である細胞療法に用いる活性化リンパ球培養技術を動物向けに提供している。三つ目は、動物用の抗体などを自社開発し、大学や研究機関に、研究用試薬として販売する事業である。

●活性化リンパ球療法(T-LAK療法)の効果と課題
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二つ目の事業にあげた活性化リンパ球療法は、最先端の細胞免疫療法の一種である。その仕組みは、癌にかかっている動物の血液を採取し、その中から癌細胞など異物の情報を受け取って攻撃する能力をもったリンパ球を取り出し、癌細胞を攻撃する能力を高めて(活性化)から、再び体内に戻し、活性化したリンパ球でがん細胞をやっつけるのである。つまり、癌にかかった動物自身のリンパ球を利用して、癌細胞を攻撃しようとするものである。効果としては、癌細胞を直接攻撃する能力により、癌細胞を退縮させる効果が期待できる。また、手術・化学療法・放射線治療といった、癌の三大療法によって治療した後に本治療を加えることで、再発や進行の予防ができることも効果の一つだ。さらに、免疫機能を高めるので、抗癌剤や放射線療法による倦怠感や食欲不振などの体調不良が改善されること(QOLの改善効果、と言う)、一方で、自分の細胞を戻し入れるため、拒絶反応などの強い副作用はない、など多数の効用があげられる。この治療法は、動物の医療では新しい治療法であるため、臨床的なデータが少ない。現在、「日本獣医生命科学大学」「帯広畜産大学」などの大学付属動物医療センターや、日本動物高度医療センターなど高度医療動物病院、さらに一般開業動物病院などと共同で研究を進めており、今後さらに臨床データが蓄積され、その効果も向上することが期待される。

●大学との共同研究をベースに事業化

創業者の山口社長は、日本獣医生命科学大学を卒業後、医薬メーカーに入社、ヒト用の医薬品や免疫療法の研究に携わっていたが、将来は何か動物の医療(獣医療)に役立つ仕事がしたい、と常々思っていた。特に免疫療法は、効果発現はマイルドだが、副作用が少なく、癌治療における新しい治療方法として大いに期待され始めた。そして、活性化リンパ球を培養する技術が確立されたことをきっかけに、「活性化リンパ球療法」という新しい細胞免疫療法が注目され始める。それが約20年前のことである。その後、各企業が注目し、活性化リンパ球の培養技術開発に乗り出したが、一方で「治療」や「培養」という行為が法的な規制で企業が実施するには大変ハードルが高く、ほとんどの企業が撤退した。その後10年ほど前から、細胞免疫療法に用いる活性化リンパ球などの細胞を培養する技術を提供し、培養を支援するサービスをビジネスとしたベンチャー企業が登場した。

●人から動物へ対象をシフトさせ開発を進める

山口社長は、これら培養技術を提供するベンチャー企業に関わるが、ヒトの医療分野で実施するにはあまりに法的なハードルが高いのと、技術的には動物への応用も十分可能であることから、長年の夢であった動物医療に貢献するため起業を決心する。当時、山口社長の母校である日本獣医生命科学大学でも細胞免疫療法の一つである「樹状細胞(DC)療法」を研究していた先生が居り、起業と同時に共同研究をスタートさせた。動物に対する本療法も、ヒトと同様に法律的な規制が厳しいが、起業後5年が経ち、志を同じくする大学や動物病院の先生方と共同研究する機会も増えた。「我々は、さらに新しい技術の開発や技術を提供することで、動物医療の発展に貢献することが使命と考えている。」と山口社長は語る。現在、ペットブームによるイヌやネコの飼育頭数の増加や、家族同様に考える意識の変化などで、ペット市場は新たな市場として注目されており、小動物を対象とした獣医療もヒトの医療に近付きつつある。当社は、最先端の技術を応用して、他社には真似のできない遺伝子検査受託業務、活性化リンパ球培養技術開発および支援、研究用試薬の開発製造販売をトータルサポートすることで獣医療発展に貢献することを目指している。

●動物の先端医療センターの構築に向けて

さらに山口社長は、「検査受託といった形での自分達の技術を提供するだけではなく、自分達の先端技術を自ら活用して、遺伝子検査、免疫細胞療法、さらには学術研究まで対応できる動物の先端医療センターとしての機能を持つ動物病院をつくりたい。」と語る。一般の動物病院ではほとんどが一次診療の病院であり、大学病院でも遺伝子検査をルーティン検査として実施しているところは少なく(ほとんどが研究レベル)、免疫細胞療法を実施しているところに至っては殆ど無い。一つの病院内で「遺伝子検査、免疫細胞療法、関連する学術研究」に特化し、全てを一貫して実施する動物病院はまだ全国にもないので、夢のような話にも聞こえるが、事業化は着々と進められていて、実現はそう遠くないようだ。

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